プロスパイア法律事務所では、福利厚生の一環として、資格取得を目指すスタッフ向けにスキルアップ支援の勉強会を実施しています。
今回は、非法学部出身でありながら、同勉強会を通じてビジネス実務法務検定3級・2級をダブル受験・合格した石原里美さんにお話を伺いました。
同時に2つの級を受験するというチャレンジのなかで、彼女がどう学び、どのように乗り越えていったのか。
資格取得後の実務への意外なメリットや、社内制度の価値について、リアルな声をお届けします。

石原里美(30代・女性)
プロスパイア法律事務所の事務員。IT系専門商社勤務の後、複数の法律事務所での経験を経てプロスパイア法律事務所に創業期から参画。弁護士秘書業務をこなしつつ、経理、総務、労務、広報等のバックオフィス業務を担当している。
現役弁護士による実践的な指導と参加型の学び

ー 勉強会の内容を教えてください。
石原:週2回、1回3時間のペースで、公式テキストに沿って進めていくスタイルです。ただ読むだけではなく、事例を交えて解説してくれるので、とても分かりやすかったです。たとえば「この法律はこういうケースで使われる」といった実務の話が聞けるので、法律用語にも具体的なイメージが持てました。
また、こちらに質問を投げかけてくれる参加型のスタイルだったのもよかったです。自分が出した答えに対して「なぜそう考えたのか?」と深掘りしてくれるので、理解の定着度が高かったです。逐一やり取りがあることで、ただ授業を受けているだけとは全然違いました。
法律の知識ゼロからスタートした勉強会参加のきっかけ

ー 勉強会に参加されたきっかけや、当初のモチベーションについて教えてください。
石原:この勉強会は当社の福利厚生の一環として案内がありました。ちょうど「何か資格を取りたい」と考えていた時期だったのですが、せっかくなら仕事に直結するものがいいと思っていたんです。
私は法律事務所の事務員として、顧問先の担当者の方からの連絡に対して一次対応としてやりとりする機会があります。そのような場面で、法的な知識があると理解度も会話の質も変わってくると日々感じていました。そこで、法律の基本知識を身につけることで判断力や対応力を高めたいと思い、参加を決めました。
ー ご自身は法学部出身ではないとのことですが、不安はありませんでしたか?
石原:不安はありました。社会人になってから仕事で法律について学ぶことはありましたが、法律の勉強は初めてでした。実際、公式テキストは文字だらけで、慣れていないとすごく読みづらいんです。
でも、勉強会では現役の弁護士の先生がレクチャーしてくれて、難しい内容も噛み砕いて説明してくれました。こちらの理解度を確認しながら進めてくれるので、「あ、分かるかも」という感覚が少しずつ増えていきました。仲間もいたので、一人じゃないという安心感もありましたね。
ダブル受験は大変だったが、仲間と一緒だから継続できた

ー 勉強を継続できた理由は何だと思いますか?
石原:一番の理由は、みんなで勉強できるという環境だと思います。勉強会では模試の結果をお互いに共有したり、「これどう解いた?」というやり取りをしたりすることで、自然と知識が定着していきました。あーでもないこーでもないと会話しながら学ぶスタイルが、私にはとても合っていましたね。
独学なら途中で挫折していたかもしれませんが、勉強会では「授業に出るだけで自然に知識が身につく」と実感できました。実際、予習や復習もほとんどしておらず、試験前に少し模試を解いた程度です。それでも合格できたのは、勉強会の内容が本当に充実していたからだと思います。
ー ビジネス実務法務検定3級と2級のダブル受験に難しさはありませんでしたか?
石原:元々、3級は少し勉強していたので下地はあったのですが、2級は内容も難しく、両方を同時に勉強するのはやはり大変でした。しかし、勉強会のなかで「ここまでやれば合格できる」という明確なラインがあったので、それに向かって計画的に進められたのはよかったです。
独学だったらどこまで勉強すればいいのか分からず、不安になっていたと思います。そういった不安を感じずに済んだのは、勉強会ならではのメリットではないでしょうか。
実務での変化と、制度の価値

ー 今回の経験が、実務にどう活きていますか?
石原:そうですね、私は業務の中でクライアントの方や相談者の方と直接やり取りする機会が結構あるんですが、ビジネス実務法務検定の勉強を通じて、相談内容に対して「このまま弁護士が検討に入れそうか」「もう少し情報を揃えたほうがいいか」という判断が以前より的確にできるようになりました。
たとえば、契約に関する相談が来たときに、「これは法的リスクの話だから、こういう資料が必要だな」とか、「この点はまだヒアリングできていないな」っていうのを先に整理しておけるようになったので、結果として、弁護士の先生にバトンを渡すタイミングもスムーズになりましたし、事務所全体の動きが早くなったように思います。
あとは、書類作成やチェックの場面でも、「この条項ってこういう意味なんだな」っていう理解が以前より深まって、単に言われた通りに処理するだけじゃなくて、自分の中で納得感を持って動けるようになったのも大きいですね。
ー 福利厚生としての勉強会をどのように感じましたか?
石原:これまで複数の法律事務所で働いてきましたが、合格後の奨励金制度はあっても、勉強そのものを支援する制度は聞いたことがありません。今回のような勉強会があることで、「やってみよう」という気持ちになれましたし、最初の一歩を踏み出すハードルが下がりました。
「弁護士の先生が直接教えてくれる」「事務所で完結する」「仲間と一緒に学べる」という3つが揃っているのは本当に心強いです。他の試験でも同様の制度があれば、ぜひまた活用したいと思います。
最後に

ビジネス実務法務検定3級・2級に同時合格した石原さん。その背景には、福利厚生としての勉強会を通じて得た知識だけでなく、「学ぶ姿勢の変化」もありました。
勉強会で得たのは、知識だけではありません。
- 「弁護士との連携がスムーズになって業務効率につながった」
- 「基礎知識をつけたことで、“実務の流れ”が立体的に見えるようになった」
このように、実務にも確かな変化が現れています。学ぶことに前向きになれた経験は、今後の挑戦にもつながっていくことでしょう。
プロスパイア法律事務所では、資格取得を目的とするだけでなく、学ぶ過程そのものを大切にしています。知識ゼロからでも挑戦できる環境が、ここにはあります。
「成長したい」「知識を身につけたい」という熱い思いがある方にとって、最適な環境です。
私たちと一緒に、新たな一歩を踏み出してみませんか?

プロスパイア法律事務所メディア編集部
2024年4月に開業した法律事務所。ベンチャー企業法務、インターネット・IT企業法務、風評被害対策法務、インフルエンサー法務等を中心に幅広いサービスを提供しており、半蔵門駅徒歩1分の千代田区一番町に事務所を構えている。